鳥を飼ったことがある方はどれくらいいるのでしょうか?
インコやヨウム、オウム、文鳥、にわとり、チャボ…
一般的に飼われているのはこの種類が多いでしょうか。
動物病院では鳥類について先生が診察することができなかったので、私はそれほど関わることもありませんでした。
そんな私が飼ったのは、並うずらです。
友人がチャボの繁殖にハマってうずらの卵を孵卵器で一緒に育てたところ生まれた子達でした。
自然の多いところで育った環境から、突然都会に来たうずらちゃん達には申し訳なさを感じつつも、鳥さんをつがいで飼う事も夢だったので来てもらいました。
鳥さん初心者の私が実際に飼ってみて、気をつけるべき生態を知ることができたのでご紹介させて頂きますね。
キジ
うずらが卵を産むところを絵でしか見たことがなかったので、出会った時が私にとってはじめての出会いでした。
それぐらい珍しい生き物でした。
うずらはキジ目キジ科で言うとニワトリの仲間です。余談ですがチャボはニワトリの品種だと言うことなのです。
うずらの雄と雌の違いは見た目だけだとかなり見分けが難しいです。
特に孵化後3週くらいの間で見ると色違いでしか判断することが出来ません。
うずらの羽は淡褐色(うずら模様の茶黒白のまだら)で雌は喉から前胸にかけて白っぽい淡褐色(クリーム色で茶色も混ざってるよう)で雄は喉から前胸の色が濃いめの赤褐色(濃い茶色)です。
お迎えしたうずら達は本当に色だけで雄なのか雌なのか確信はありませんでした。
産卵が出来る孵化後6週目のころには、多少雌の方が身体が大きいのでわかりやすくなりますね。
上から見比べてわかる程度です。
全長20cmほどの手乗りサイズです。
6週頃には雌は卵を産めるようになりますが、ここでつがいで飼った理由がエゴで間違いであったと理解しました。
・単純に1羽だけは寂しいだろうと思ったこと
・繁殖をさせるつもりがないのにカップルとして迎えたこと
・生態を知らなかったこと
うずらは雑食なので、種子や昆虫が主食で野菜も食べます。
雌は卵を産み続けるのでボレー粉を適量与えるのがおすすめです。
辛いものなどの味覚はないのでニンニクなども食べられるそうです。
野菜の葉などは種子のように細かくすると食べやすい。
嘴も爪も伸びるのでお手入れしてあげるといいですね。
繁殖様式は卵生で、配偶様式は一夫一妻だが現実のところは一夫多妻でないと求愛が強すぎて雌が傷をおってしまうのだそう。
うずらは飛ぶことはできませんが、跳躍力があるので天井は高くするかクッションなど柔らかいものが必要です。
ちなみに砂遊びするのも好きなんですよ。
雌の特徴について
雌の性格は優しく落ち着いている子が多いので、ペット化で飼育するのでしたら実はメス同士の相性がいいようです。
家の子たちと同じ日に生まれた5羽(1羽雄4羽雌)は均等に求愛が分散されて落ち着いた子達に育ったそうです。
孵化後、6週で卵を産めるようになりますが成鳥するには約1年かかるそうです。
平均寿命は586~694日(1.6~1.9年)の2年に満たないとのこと。
280日齢(約10ケ月齢)までは80~90%の産卵率だそうです。(家の子は1歳半以上は産んでいました)
生涯産卵数は平均して342~384個ほどだそうです。
やはり、産卵でかなり体力を消耗してしまうのでしょう。
数字にするとリアルですが卵の柄の模様はその子の決まった模様が出るそうです。
そして卵のまだら模様には外敵から守るカモフラージュ効果があります。
稀に模様のない白っぽい卵もあり、体調や栄養が優れていないことがわかります。
家の子は、エサのバランスがうまく取れておらず栄養失調で動物病院にお世話になったことがありました。
どんな症状だったかというと、暑くも寒くもない時季だったのにも関わらず動かず羽を膨らませて元気がなく食欲減退でした。
卵を産みはじめで若かったり、食餌の選り好みがあったりとだいぶ体力をつかっていたようでした。
卵にまで影響が出ていた時は色も然る事乍ら、殻が柔らかくきちんと形成されていませんでした。
次に雌鳥さんで心配なのは卵詰まり(卵秘)と言われる病気がありますが、これはお腹の中で卵が形成され産道に停滞してしまい詰まってしまう病気です。
いくつかの原因が重なって発症することが多いようです。
その子の好きな食餌を把握して産卵に備えましょう。
雄の特徴について
雄の平均寿命はペット化で7年〜8年だそうです。
うずらの雄は気性が荒いので、雄同士であれば喧嘩が頻発するでしょう。
雌と飼うと雄が雌を執拗に追いかけ回し、頭をなどを攻撃してしまうことがあります。(雌の子が産卵できるようになった頃、雄の子も覚醒し好きすぎて頭を禿げさせました)
雄は特有の雄叫びをあげます。
我が家のうずらは鶏さんに近い「チョッ!チョゲピーーっ!」って鳴くんです。
警戒心も強いので「ケキョケキョ」と威嚇してきます。
雌も警戒心から威嚇することはごく稀にありますが基本的に「ピヨピヨ」とキレイな声で鳴きます。
鳴き声は個体差がかなりあるようですね。
まとめ
小学生の時に飼育委員になって鶏のお世話をして以来の鳥の飼育。
その頃も強そうな雄にも触れていたので怖さはありませんでした。
孵卵器から産まれてのうずらの卵のサイズから手乗りサイズにまで成長したうずらちゃん達は凄く神秘的です。
雌の子は掌に乗ってくれるくらい慣れましたが雄の子はやはり警戒心が強いです。
一生懸命雌の子を守っているんだなぁと言う感じでした。
あの小さな体で産み出せる数は限られているようですが卵があった日は感動的でした。
うずらの卵って美味しいですよね!
普通の卵より栄養価が高いそうですよ。
今回は鳥さんの中でも少し珍しいうずらちゃんのお話でしたが少し参考になったでしょうか?
鳥を診察できる動物病院はまだまだ少ないのでしっかり動物病院を探してくださいね。
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